ハライチ岩井発言~浅田真央引退に関連して~
お笑い芸人のハライチ岩井という人が、浅田真央引退についてラジオで発言して話題になっているらしい。
J-CASTニュースによると、
「グダグダ辞めていったんだね」などの発言に対して、ネットで非難する声が多数あるとか。
また逆に、「よく言った」とか「浅田を批判したり、笑うのがタブーっていう空気の方が怖い」という意見もあるそうだ。
私の考えは後者に近い。
浅田真央が優れた選手であったことは間違いないが、
①引退の時期を逸した
②浅田真央を批判してはいけないという雰囲気は間違っている
と私は考えている。
大事なのは②で、批判の許されない人やことがらが存在する社会というのは恐ろしいと思う。
別にこれは浅田真央が悪いわけではなく、誰もが認識していなければならないことだ。
しかし、少なくともこれまでは、浅田批判は許されない雰囲気があった。
批判だけではない。
何年か前に、「浅田真央をベテランと言ってはいけない雰囲気」というような雑誌の見出しを見たことがある。
浅田真央に関しては、永遠に少女であるかのような扱いがマスコミではなされてきたと思う。
私は、少なくとも浅田真央が20歳を過ぎてからは、もっと大人っぽいプログラムをやるべきだと思っていた(特に2012-13シーズンのSP"I Got Rhythm "を見て)が、そんな意見を公の場で言う人は居なかったし、言える雰囲気でもなかった。
浅田真央はいつまでたっても、「可愛い」「愛らしい」と形容しなければならない雰囲気が確実に日本にはあると思う。
それは間違っている。
浅田真央をどうとらえようとその人の自由で、その意見を表明することも自由だ。浅田真央の人権を傷つけるものでなければ。
繰り返すがこれは浅田真央が悪いのではない。
日本社会全体の問題だ。
このブログではフィギュアスケートのことを何度か書いてきたが、
この件はフィギュアスケートの問題ではない。
モノが自由に言えない社会は病んでいる。
そういうことだ。